皺だらけ
しわだらけ異読 シワだらけ
名詞-の形容詞
標準
wrinkled
文例 · 用例
色がまつくろで、眼はぎよろりとして、手は皺だらけで大きく、その手をだらりと前にさげて少し腰をかがめていそがしげに庭を歩いてゐるさまを見ると、「お爺さん」よりも年上ではないかと思はれるくらゐである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
シバヤナギ、タチヤナギ、いろいろな名があろう、幹の皮は、皺だらけで、永年洗い落したことのない垢……青苔が、厚くこびり粘いている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
その後、春になって、街道に青く角芽ぐむ柳の糸を見るたびに、大井川上流の深谷に秘められて、黙々と、皺だらけな、深刻な顔を、水に覗かせている老楊が……ああ、今もなお、鮮やかに眼に。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
その顏は、自然に使ひ耗らされ、汚れ、皺だらけになり、旅行中嵌めきつてゐた手袋のやうに、伸び切つてしまつてゐる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
皺だらけの私の寝室をノックする音がして、暗闇から出た女の手が、楕円形の天井をみつめていた私の目前で葡萄蔓のようにからんで、青いリノリウムのうえにMELINSの扱帯が夜光虫のように円をつくると、私は断截された濡れた頭髪を腕の中に感じて、いつのまにか恋愛のマッフのなかに、ひとときの安息を求めた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
……もう、皺だらけのおッ母アのところへ遊びに来る助平爺もあるめえ!
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
何だナ、と鈍い声をして、土間の左側の茶の間から首を出したのは、六十か七十か知れぬ白髪の油気のない、火を付けたら心よく燃えそうに乱れ立ったモヤモヤ頭な婆さんで、皺だらけの黄色い顔の婆さんだった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
※たけた祖母の白い顔の、額の両端から小さい波がちりちりと起り、顔一めんにその皮膚の波がひろがり、みるみる祖母の顔を皺だらけにしてしまった。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
作例 · 標準
彼のスーツは、長時間座っていたせいで皺だらけになっていた。
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昔の写真を見ると、父の顔もまだ皺だらけではなかった。
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干し忘れた洗濯物が、カゴの中で皺だらけになっている。
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