歌垣
うたがき
名詞
標準
gathering of men and women who sang courtship songs to each other and danced
文例 · 用例
しぐれ降る頃には、裳羽服の津の上で少女男が往き集う歌垣が催された。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
女は歌垣に加わって歌舞する手並も人並以上に優れたが、それよりも、繭を口に含んで糸を紡ぎ出し、機糸の上を真櫛でもって掻き捌く伎倆の方が遥に群を抜いていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
我邦の昔の「歌垣」の習俗の真相は伝わっていないが、もしかすると、これと一縷の縁を曳いているのではないかという空想も起し得られる。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
又山は上代にあつては所謂|※歌や歌垣で、若い男女の縁結の役目を勤めて居たものだが、末代になつては博徒のために男を磨く戦場の役目を務めて居る。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
當年士女が此に來りて蹈舞せし歌垣の名殘は、今も絶えずして、筑波祠前に六箇の妓樓あり。
— 大町桂月 『春の筑波山』 青空文庫
但、此条の遊部は、野中・古市の人の歌垣の類を謂ふこと是なり。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
さうして其土の民の歌垣と言ふのは、其等の人々が、故国より将来してゐた踏歌の事を言ふらしい。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
……葛井・船・津・文・武生・蔵、六氏の男女二百三十人歌垣に供奉す。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
作例 · 標準
例句