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絵的

えてき
名詞
1
標準
文例 · 用例
「孟母断機の図」(二十四歳頃の作)にしても、これはまた浮世絵的傾向とは、およそ縁遠い厳格な手法なのである。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
そして浮世絵的方法なども比較的新しいことに気づくであらうし、またそれが単に一口に浮世絵的方法などゝいへないものがあることに気づくであらう。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
この方法だけからみても、この作品は、浮世絵的情趣などを覗つたものでは決してなく、全く絵画芸術の、洋画家がよく言葉として用ひたがる、「造形的」な意図から行はれた方法であることがわかる。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−二科展所感   坂本繁二郎小論○島崎鶏二氏――この人の作品に絵的であるとかいつてケナすのは誤りである。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
車窓に近く山、浅い 広い溪流 樹木一種特長ある 細さ 線の複雑さ 枝がこまかく 楓、山桜もあり 繊かに美しい絵的断片的風景 浅き川コンコンと流れる 山家の日向の庇に切干や薪干してあり。
宮本百合子 一九二七年春より 青空文庫
それまでの純大和絵的なもの、仏画系の様式は、宋元以来の水墨画の新しい刺戟に依って、まったく一革新の眼をさまされたものといわれる。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫
その前で例の春信型の線の細い輪郭の、例の顏容の女が盥で湯を使つてゐるのであるが、その線は寫實的であつたから不快ではなかつたが、ロダンやマネの素描の知的な冷たさに代へて、柔かく、唯單に肉體の輪郭を仕切るといふ必要以外の艶冶を見せようという作意の爲めに、全體がやや浮世繪的官能的になつたのはやむを得ない。
木下杢太郎 京阪聞見録 青空文庫