景情
けいじょう
名詞
標準
文例 · 用例
私のかいた海岸や砂丘や静かな北国の街々なぞの景情が友を遠い旅中の人として私の故郷を訪づれた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
夜討に早具足だから、本来は、背後へ廻って、支膝で、ちょっと腰板を当てるのが、景情あいともないそうなお悦……(早間に掛けては負けそうもない、四時半から髪結を起したと云う)が、うっかり見ていたから、八郎の袴羽織には初めて接したかも知れないのであった。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
清明古調 清明心を以て直入しようとした自然景情の幾篇であつた。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
このあたりの盆地景情は、四時、わたくしをいかばかり樂しましてくれることか。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
全体を通じて最も旧き作は、「木曾長良行」の犬山城や、水車船、四季の里等の景情であり、最も新らしきものは、「飛翔吟」の雲海の一連である。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
大概はまた待合風の怪しい景情であった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
この渓谷のいさぎよくして閑かな、またこの重畳たる岩峭の不壊力と重圧とは極めて蒼古な墨画風の景情である。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
このあたりの盆地景情は、四時、わたくしをいかばかり楽しましてくれることか。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫