遊部
あそびべ
名詞
標準
文例 · 用例
」 久木男爵のそう云って見廻す顔の中から、音楽家の遊部が、「それはやはり、僕もそのようだなア。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
この遊部は資生堂の画廊へ昼間来ていた藤尾みち子と結婚して外国へ二人で行ったのだが、帰るとすぐ二人は別れてしまった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 と音楽家の遊部がアッペリティフに顔を染めて笑った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 と音楽家の遊部が横から云った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 と突然藤尾みち子は別れた前の夫の遊部を見て云った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
何かその声の中には遊部の無礼を憤る短く張った声が籠っていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
遊部夫妻の過去のいきさつを知っているものらは一瞬どっと笑い出した。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
白い卓布の上に並んだ客たちの表情は、遊部とみち子のもつれかかった気持ちを享けて、暫くは両方に別れたままだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫