胸を痛める
むねをいためる
表現動詞-一段
標準
to worry oneself (about)
文例 · 用例
同心を勤める人にも、いろいろの性質があるから、この時ただうるさいと思って、耳をおおいたく思う冷淡な同心があるかと思えば、またしみじみと人の哀れを身に引き受けて、役がらゆえ気色には見せぬながら、無言のうちにひそかに胸を痛める同心もあった。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
本来なら引き続いて、両親の離婚騒動に胸を痛める全世界のまるちゃんへのメッセージなども書きたいところだが、今回ベスト1を書かずに終われば『パソコン・マガジン』にオレの席はない。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
若しさういふことがあつた場合に突然胸を痛めるよりも兄に聞いて覺悟をしてからにしたいと思つたからである。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
同心を勤める人にも、種々の性質があるから、此時只うるさいと思つて、耳を掩ひたく思ふ冷淡な同心があるかと思へば、又しみじみと人の哀を身に引き受けて、役柄ゆゑ氣色には見せぬながら、無言の中に私かに胸を痛める同心もあつた。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
一度は辰子を心の中から突き放してみるために、彼は一番自分の胸を痛める辰子の傷ついた肉體を自分の胸に突きつけて考へた。
— 横光利一 『悲しみの代價』 青空文庫
ただ、予が胸を痛めるのは、あの玉のような姫君も、この天地を造らせ給うた天上皇帝を知られぬ事じゃ。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
」 8 お母さんがよく拵えてくだすったあの甘しいプディング――That sweet pudding mother used to make――という言葉を夫の口から聞くことは、あめりかの新婦人が、ひとしく胸を痛めることになっている。
— 谷譲次 『字で書いた漫画』 青空文庫
売女、女盗人、女喧嘩、餓鬼のように髪ふりみだして女の羞恥もわすれた生態を見るたびに、彼は彼女をこうさせた戦のとがに「あわれ……」と胸を痛めるのが常だったが、この里のさくら乙女子たちも末始終まで、あのきれいな声と平和な姿でいられるだろうか。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
子供の将来を思って、親は胸を痛めるものだ。
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友人の不幸な出来事に、私も胸を痛めている。
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社会の不公平な現状に、多くの人が胸を痛めている。
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