季詞
きことば
名詞
標準
seasonal word (in haiku)
文例 · 用例
それほど見るもの聴くものが、驚嘆すべきことばかりなのだ。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
何を見ても、何をきいても、日々これ驚くべきことばかしの近頃の世相である。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
「ほほうのう、ちっとこりゃ変わり種かもしれねえな」 つぶやきながら、じろじろと見ながめていた様子でしたが、やがてずばりと名人の断定するがごときことばが放たれました。
— 曲芸三人娘 『右門捕物帖』 青空文庫
皆はどうした、隊員たちは……」 水戸は、それについてすぐ応えるべきことばを知らなかった。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
「かわいい子には旅させよ」とは、たしかに味わうべきことばです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
そして、その他に何か云わねばならぬ重要事項がひしめいているように思われるのに、一応隈なく探して見て後も、何もなく、その他はぼんやりとただ他人に任せて置くべきことばかりのように思われ、彼は沼の周囲の垂んだ鉄柵の鎖を眼で追いつつ、なお云うべきことを考えてみた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
何より好都合と思うべきことばかりだが、それだけは口外すべからざる個人的興味のこと。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
第二十五章 理想と実現幼少時代の理想の回顧 毎春年の改まったについて、年ごとに起こる感じが再び湧き出で、俺はもう幾歳になったなアと、年を数え二十年前、三十年前に比べて、どれほど進んだか思い較べると、ただ恥ずかしきことばかり多い。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
「『蛙』という季詞を一つ入れるだけで、十七音の世界の中に瑞々しい春の気配が立ち上ってくるのが分かりますか」
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この句は季詞が重なって「季重ね」になってしまっているから、どちらか一方を削って焦点を絞った方がいい。
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古びた歳時記をめくりながら、今の移ろいゆく季節にぴったりの季詞を探す時間は、私にとってかけがえのない癒やしだ。
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