手にする
てにする
表現動詞-サ変-する
標準
to hold (in one's hand)
文例 · 用例
のみならず、此処には、我が民謡の精神は実になみ/\としてゐて、これは、詩書を手にする程の人には最も直ちに、感じられる底のものである。
— 中原中也 『宮沢賢治全集』 青空文庫
どうする詮も知らずに着物をあたためてはあてがい、あたためてはあてがってるのみ、家じゅう皆立って手にすることがなくうろうろしてる。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
手にすることがなくなって、父も母も心の思いはいよいよ乱れるのである。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
たまたまレビュー式でない雑誌はあるが、そういうのは特別な関係の誌友類似の予約講読者のあるものに限るので、一般大衆を相手にするものは出来るだけレビュー式編輯法を採らなければ経営が困難だということである。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
物質だけを取扱う官衙とちがって、単なる物質でない市民乗客といったようなものを相手にする電気局は、乗客の感情まで考えなければならず、そして局の仕事が市民に及ぼす精神的効果までも問題にしなければならないから難儀であろう。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
さあ、縛られるとも、牢へ入れられるとも、勝手にするが好い」 くやし涙の眼を瞋らせて、お登久は男の顔を睨みつけると、彼はその眼を避けるように顔をそむけたが、その方角にはまた半七の眼がひかっているので、彼はもういっそ消えてしまいたいように俯伏して、稜毛の逆立った古畳に顔を埋めてしまった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
一つには、小説と映画では相手にする大衆の素質、顧客の層序において若干の異同のあることも事実であろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
そうして当局者の好意で主要な高山における三角点の観測者の名前とその測量年度を表記したものを手にすることができた。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は温かいお茶のカップを手にすると、ふうっと一息ついた。
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本屋でふと目に留まった一冊を手にし、パラパラとページをめくる。
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優勝カップをその手にすることを夢見て、必死に練習してきた。
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標準
to own
作例 · 標準
彼は宝くじで一等を引き当て、莫大な富を手にすることになった。
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長年の努力が実を結び、ついに念願のマイホームを手にする。
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新しいスマートフォンを手にすると、生活がより便利になった気がする。
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