無住
むじゅう
名詞名詞-の形容詞
標準
lacking a chief priest (of a temple)
文例 · 用例
――有島武郎 訳――●「或る女」あとがき 書 後 相変らず愚図々々していたけれども、もう如何しても余裕がなくなったので、私は四月の一日から、円覚寺の塔頭の一つの松嶺院という無住の寺に引籠りました。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
「坊主は居ねえか、無住だな。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
これからお話をするのは、そんな有名な寺ではなく、竜濤寺……名前はひどく勿体らしいのですが、いやもう荒れ果てた小さい古寺で、一時は無住になっていたというくらいですから、大抵お察しが付くでしょう。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
芝居や草双紙にもよくありますが、とかく古寺なんていうものは、山賊なんぞの棲家になるもので、この寺も暫く無住のあき寺になっているうちに、悪い奴らが巣を作ってしまったんです。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
それから――無住ではない、住職の和尚は、斎稼ぎに出て留守だった――その寺へ伴われ、庫裡から、ここに准胝観世音の御堂に詣でた。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
一旦破寺――西明寺はその一頃は無住であった――その庫裡に引取って、炉に焚火をして、弁当を使ったあとで、出直して、降積った雪の森に襲い入ると、段々に奥深く、やがて向うに青い水が顕われた、土地で、大沼というのである。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
三界無住というような気がいたします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
この寺は昔、今川義元公が戦死者の菩提のために、わざと風景のよい山の中腹に建てられたもので、寺領も沢山に附いておったが、その後、信長公、秀吉公、東照宮様と代が変って来るうちに、その寺領もなくなり、久しく無住の荒れ寺となって、妖怪が出るというような噂まで立っていた。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
作例 · 標準
過疎化の影響で、村の古い寺はもう何年も無住のまま放置されている。
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無住の寺を管理するために、近隣の住職が交代で法要に訪れる。
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「この寺は今、無住だから、御朱印をいただくことはできないよ」
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標準
being uninhabited
作例 · 標準
荒れ果てた無住の屋敷には、いつしか野良猫たちが住み着いていた。
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離島の多くは無住となっており、かつての生活の痕跡だけが残っている。
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無住の期間が長すぎたため、その家は床が抜けるほど腐食が進んでいた。
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標準
non-attachment
作例 · 標準
「無住生心」とは、一つの場所に執着せず、常に自由な心でいることだ。
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彼は特定の住居を持たず、無住の旅を続ける放浪の歌人だ。
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心を無住の状態に置くことで、偏見のない正しい判断ができるようになる。
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