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一船

ひとふね
名詞
1
標準
文例 · 用例
一時間九ノットの速力も、この船全体をその権力の下に支配する、船長の心理に及ぼす影響は、このブリッジにのぼって、一望ただ海波であり、一船これわが配下である時に、決してのろい速力ではなかった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
嘘だ思ふなら、退屈せずに四日五日、私が小屋へ来て対向ひに座つてござれ、ごし/\こつ/\と打敲いて、同一船を、主が目の前で拵へて見せるだ。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
だぼはぜ嬢は、相不変の心臓もので、ぼく達よりも一船前にホノルルを去った野球部のDさんやHさんに、生のパインアップルをやけに沢山託づけました。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
汚ない」 ネルチンスキイというのは一船|遅れて日本に遠征に来る筈の芬蘭の陸上選手|監督で、一足先きに事務上の連絡旁々この船に乗った、中年の好紳士です。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
汚ない」 ネルチンスキイというのは一船遅れて日本に遠征に来る筈の芬蘭の陸上選手監督で、一足先きに事務上の連絡旁々この船に乗った、中年の好紳士です。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
次には用事ができたから一船延ばすがどうだと云う便りがあった。
夏目漱石 満韓ところどころ 青空文庫
かつて禁界を標示せる樹木を引き抜いて守衛二人を殺し、巨鬼に囚われた一素女を救い、また多くの犬と勇士を率いて一船に打ち乗り、虹の神の赤帯を求めて島々を尋ね、毎夜海底の妖怪鬼魅と闘う。
犬に関する伝説 十二支考 青空文庫
モーゼ来りたまはばや朝の星落ちぬ スエズを通る税金は一船片道五万円。
横光利一 欧洲紀行 青空文庫