海千
うみせん
名詞
標準
文例 · 用例
ことに海千山千の大人はいけない。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
舟橋聖一氏にはわるいが、この人の「左まんじ」という文芸春秋の小説は主人公の海千山千的な生き方が感じられてがっかりした。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
丹羽文雄氏にもいくらか海千山千があるが、しかし丹羽氏の方が純情なだけに感じがいい。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
商売人は年期を入れ資本を入れ、海千山千の苦労を積んでいるのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
商売人は年期を入れ資本を入れ、海千山千の苦労を積んでゐるのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
敵は海千山千の名人だ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
僕はしめたと思って、物をいい出すつぎ穂に苦心したが、あんな海千山千の動物には俺の言葉はとてもわからないと思って黙っていた。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
田間の小路より上るときは大海千里如銀岡上の松間清月光を砕く。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫