隠芸
いんげい
名詞
標準
文例 · 用例
たまにあるかと思うと、それはもう既に名優の声色、宴会の隠芸だ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
富穀もまた滑稽趣味においては枳園に劣らぬ人物で、臍で烟草を喫むという隠芸を有していた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
流行歌の一つも歌って聞かせるような隠芸のあるものはこの苦学生より外に無かった。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
往時宴会の隠芸は愚劣なれども滑稽にして罪はなし。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
銘々の隠芸も出て十一時まで大騒ぎに騒いだ。
— 永井荷風 『深川の散歩』 青空文庫
たんとお遊び、そしてお前、屹と何かおありだらう、隱藝でもお出しだと可いね。
— 泉鏡太郎 『片しぐれ』 青空文庫
千助、頸許からぞく/\しながら、「滅相な、隱藝など、へゝゝ、就きましてでござります。
— 泉鏡太郎 『片しぐれ』 青空文庫
」「あゝ、無禮講と申すのだよ、たんとお遊び、そしてお前、屹と何かおありだらう、隱藝でもお出しだと可いね。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫