板の間稼ぎ
いたのまかせぎ
表現名詞
標準
bathhouse thievery
文例 · 用例
こいつらは今日でいう不良少女で、肩揚げのおりないうちに自分たちの親の家を飛び出して、同気相求むる三人が一つ仲間になって、万引や巾着切りや板の間稼ぎなどをやっていたんですが、下町の方でだんだんに人の眼について来たので、このごろは武家の娘らしい姿に化けて、専ら山の手の方を荒しあるいていたんです。
— 雷獣と蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
むかしから「板の間稼ぎ」という専門の名称もあるくらいで、湯屋の盗難は今に始まったことでも無いが、警察から屡々注意するにも拘らず、男湯にも女湯にも板の間かせぎが跋扈する。
— 岡本綺堂 『明治時代の湯屋』 青空文庫
作例 · 標準
近頃、都内の古い銭湯を狙った巧妙な板の間稼ぎが相次いで報告されている。
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「脱衣所に財布を出しっぱなしにするなんて、板の間稼ぎの格好の標的だよ」
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番台から目が届きにくい脱衣所の死角を利用して、男は手慣れた様子で板の間稼ぎを働いた。
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昭和初期の落語や小説には、庶民の日常を脅かす卑劣な存在として板の間稼ぎがしばしば登場する。
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