糟糠の妻
そうこうのつま
表現名詞
標準
one's devoted wife
文例 · 用例
サア、まことの糟糠の妻たる夫思いの細君はついに堪えかねて、真正面から、「あなたは今日はどうかなさったの。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
苦労を掛けた糟糠の妻は「阿呆な将棋をさしなはんなや」という言葉を遺言にして死に、娘は男を作って駈落ちし、そして、一生一代の対局に「阿呆な将棋をさし」てしまった坂田三吉が後世に残したのは、結局この「銀が泣いてる」という一句だけであった。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
当時の成上りの田舎侍どもが郷里の糟糠の妻を忘れた新らしい婢妾は権妻と称されて紳士の一資格となり、権妻を度々取換えれば取換えるほど人に羨まれもしたし自らも誇りとした。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
美奈子の母が死んだ時、父は貧乏時代を世帯の苦労に苦しみ抜いて、碌々夫の栄華の日にも会わずに、死んで行った糟糠の妻に対する、せめてもの心やりとして、此処に広大な墓地を営んだ。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
美奈子の母が死んだ時、父は貧乏時代を世帯の苦労に苦しみ抜いて、碌々夫の栄華の日にも会はずに、死んで行つた糟糠の妻に対する、せめてもの心やりとして、此処に広大な墓地を営んだ。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
野沢屋茂木氏には糟糠の妻があった。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
三 ナポレオンはジェーエーブローの条約を締結してオーストリアから凱旋すると、彼の糟糠の妻ジョセフィヌを離婚した。
— 横光利一 『ナポレオンと田虫』 青空文庫
花柳の美、愛すべし、糟糠の老大、厭うに堪えたりといえども、糟糠の妻を堂より下すは、我が金玉の身に不似合なり。
— 福沢諭吉 『徳育如何』 青空文庫
作例 · 標準
苦しい時代を共に乗り越えた糟糠の妻に、心から感謝している。
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彼は成功した後も、糟糠の妻を大切にし続けた。
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「糟糠の妻を見捨てない」という言葉は、夫婦の絆の深さを表している。
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