義眼
ぎがん
名詞
標準
artificial eye
文例 · 用例
泣いた片眼は義眼であつた。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
それに、あんた――」妻君は義眼でない方の眼をふっと細めて、「こないだ中までいてくれはった菅はんいうお人をね、わてと怪しいいうて追い出したり、そら焼餅やかはんのどっせ。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
倉造の左眼は義眼であり、また平次は、当人の言によると激しい疳癖性のために睡眠中にも眼ぶたを伏せぬ癖とのことを聞いたが、はつきりとその証拠を見、また義眼者の眠れる表情の怪奇に戦竦した。
— 牧野信一 『水車小屋の日誌』 青空文庫
その瞬間彼は、不覚にも左の義眼のことを忘却して手荒く突いた。
— 牧野信一 『水車小屋の日誌』 青空文庫
――だから彼の左眼は義眼であります。
— 牧野信一 『月あかり』 青空文庫
誇大された絵具の色彩によつて義眼された彼れの眼は、知らず識らずその色彩を以て自然を上塗りしてゐたのだ。
— 有島武郎 『描かれた花』 青空文庫
而してその見方を以て他の人々を義眼する。
— 有島武郎 『描かれた花』 青空文庫
岡の目の上には葉子の目が義眼されていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
ウィキペディア
義眼(ぎがん)とは、人工的に製作された眼球のこと。
出典: 義眼 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0