翻弄
ほんろう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #14243 · 青空 250 例
標準
having at one's mercy
文例 · 用例
そしていたずらに「数」の気まぐれに翻弄された。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
何と言っても幼い両人は、今罪の神に翻弄せられつつあるのであれど、野菊の様な人だと云った詞についで、その野菊を僕はだい好きだと云った時すら、僕は既に胸に動悸を起した位で、直ぐにそれ以上を言い出すほどに、まだまだずうずうしくはなっていない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
その時刻の激浪に形骸の翻弄を委ねたまま、K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのであります。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
踊り場でピストルをひねくり回し、それを取り上げられて後にまた第二のピストルをかくしに探るところなどは巧みに観客を掌上に翻弄しているが、ここにも見方によればかなりに忠実な真実の描写があり解剖がありデモンストラチオンがある。
— 寺田寅彦 『映画雑感(2)』 青空文庫
うんと翻弄してやろう……もしも冗談から駒が出たら――何かまうもんか、その時はその時のことだ……という万一の僥倖をも、心の奥底では度外視してはいなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
小田に挑まれて、大阪劇場地下室で将棋をさし、花田八段的攻撃と称する小田に翻弄されて、ぺしゃんこになった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
無論、それ等のすべては皆、彼女の手管に違いなかったので、彼女はこうして叔父を翻弄しつつ、その魂と肉体を一分刻みに……見る見るうちに亡ぼして行こうと試みている事がわかり切っていた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
初めのうちはこんなにも大人に育って女性の漿液の溢れるような女になって、ともすれば身体の縒り方一つにも復一は性の独立感を翻弄されそうな怖れを感じて皮膚の感覚をかたく胄って用心してかからねばならなかった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
作例 · 標準
荒れ狂う高波に、小さな漁船が木の葉のように翻弄されている。
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彼女の気まぐれな言動に、周囲の人間はいつも翻弄されてばかりだ。
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運命のいたずらに翻弄されながらも、彼は自らの道を切り拓いた。
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