管壁
かんへき
名詞
標準
文例 · 用例
管壁の摩擦に打勝って卵を押し出すために卵の後方の環状筋を断えず収縮して卵殻を圧しつける。
— 寺田寅彦 『卵の形』 青空文庫
ソロソロと横に匍ってゆくと、掌は鉄管のために冷え冷えと熱をとられ、そして靴が管壁に当ってたてる音がワンワンと反響して、まるで鬼が咆哮している洞穴に入りこんだような気がした。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
ユルリユルリと鉄の管壁を攀じのぼっていった。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
原因はまだよくわかっていないが、先天的に毛細管壁が破れやすいのと血液の凝固性が薄弱なためだといわれる。
— 久生十蘭 『淪落の皇女の覚書』 青空文庫
炎症の熱は血液が血管壁と摩擦することによるものであった。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
シラミは感染した血液とともに病原体を受け入れ病原体は胃腸管壁の内張り細胞内で増殖し大便中に大量に出現する。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
しかし、この効果は鉄が腸管壁を通過しヘモグロビンに組み入れられることを示すとは一般に受け入れられなかった。
— A Short History of Nutritional Science 『栄養学小史』 青空文庫