歌主
うたぬし
名詞
標準
文例 · 用例
……」「では先刻の……今様の歌主?
— 国枝史郎 『弓道中祖伝』 青空文庫
10 後へ下った陣十郎は、刀を下段にダラリと下げ、それでも眼では油断なく、主水の眼を睨みつけ、歌主の在所がどこであるかと、瞬間それについて考えた。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
搗く杵はうつつ―― しかし、久しぶり心は明るく、堀川百首のうちの、播磨なだうらみてのみぞすぎしかどこよひ泊りぬあふの松原 の歌主の心と同じように、いつも果てなく悲しい波騒とのみ見る海の色までが、きょうは明るくて、燦々と睫毛にかがやいて、希望そのものを波打つかに思われる。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
既載の「天王寺未来記(一)」に引用した歌の歌主を良邏法師としたがあれは“良暹法師”が正しい。
— 吉川英治 『随筆 私本太平記』 青空文庫