町娘
まちむすめ
名詞
標準
town girl
文例 · 用例
ああして月給取も店員も運転手も職工も小僧も女事務員も町娘も女給も仲居もガソリンガールも一緒になって踊っているのは何と美しく善いことだろう。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫
―― が、これから話す、わが下町娘のお桂ちゃん――いまは嫁して、河崎夫人であるのに、この行為、この状があったと言うのでは決してない。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
」令夫人といえども、下町娘だから、お祭り気は、頸脚に幽な、肌襦袢ほどは紅に膚を覗いた。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
従って、髪も兵古帯にふさわしくお下げにして、前髪を垂らしているせいか、ふと下町娘のようであり、またエキゾチックなやるせなさもある。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
調べると両丘にはその川の断谷層がいまだにごさいます」 私の蕩々としている気分の中にも、この娘の語ることが、もはや単純な下町娘の言葉ではなく、この種の智識にかけては一通り築きかけたもののあるのを見て取った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
Yの権高な気風と、徹底した利己主義に、雪子はやゝ超人的な崇高な感じは受けたが、下町娘の持つ仁侠的な志気はYにひどい反抗と憎みを持つた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
蔓薔薇がどの舎宅の羽目にも絡んでいるそれが、いよ/\この一劃をそう見させるのでしょうか少し西洋玩具の村の感じがしましたけれども、だけそれだけ、下町娘のわたくしに、何もかも家のことは忘れさせて目新らしいことを夢みさすには充分でした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そしてその姿は、この学校の生徒に多い山の手の令嬢たちより一とき早くませたものであり、知らず/\下町娘の媚びたしなが含められていたことでありましょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
昔話に出てくるような、健気な町娘の姿が目に浮かんだ。
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彼女は、近所の和菓子屋の町娘として働いている。
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花火大会の日、浴衣姿の町娘たちが楽しそうに歩いていた。
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