上を向く
うえをむく
表現動詞-五段-カ行
標準
to look upward
文例 · 用例
顎を突き出して上を向く者などは一人もないのだ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
ふとお杉は上を向くと、四方から迫っている壁の窓々から、黙々とした顔が、一つずつ覗き出した。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
上を向けば、上を向く、下を向けば下を向く…… 三十九 パタリと話が休んだ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
ありゃ何も男のキンタマが重くて下を向き、女のおしりが重くて上を向くんじゃあないさ、陽陰が代ってああなるんだとさ。
— 宮本百合子 『一九二五年より一九二七年一月まで』 青空文庫
そして、やつとのことで上を向くと、おれの目に入つたのは、煤煙で枯された梢と、――欧州では独逸の一部でしか見当らない式の――厭なセセツシヨンの建築と、松井須磨子と云ふ女優の看板だ。
— 與謝野寛 『南洋館』 青空文庫
彼は周章て、上を向くと、鼻血は、鼻の傍から、スーッと赤黒い線を残して、耳の裏に、遁げ込んで行った。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
細過ぎる目が上を向くとぱつちりして、いきいきした美しい顏になつた。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫
それから、上を向く時には、きまって胡麻塩の眉を帽子のつばの下で、高く釣り上げる。
— DER WEG ZUM FRIEDHOF 『墓地へゆく道』 青空文庫
作例 · 標準
例句