腐す
くさす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to speak ill of
文例 · 用例
又或宿根草は舊根の一方に偏しては新根を下して、そして舊根は漸く朽腐するが爲に、恰も歩行するが如く移動するものもある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
その卑きも世に益あるものにしあれば、只管に言ひ腐すべきにもあらず。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
それが後にその地下茎が枯死して朽腐すれば、ここに独立した南天の株となる。
— 第二部 混混録 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫
聞いただけでもくさくさするよ」 と、夫は調子に乘りながら、「貧乏畫家の妻として三|年間で三百|圓溜めたあたしの經驗か?
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
全くさすがにといふ感じを覺てはもう腕が堅くなつて上|達は遲々たるものなのだが……。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
情無い、もう不具根性になったのか、僻も出て、我儘か知らぬが、くさくさするので飛んだことをした、悪く思わないでおくれ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
太陽の熱が南の縁に白くさす日がつづいた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
不思議な処へ行合せた、と思ううちに、いや、しかし、白い山茶花のその花片に、日の片あたりが淡くさすように、目が腫ぼったく、殊に圧えた方の瞼の赤かったのは、煩らっているのかも知れない。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫