詩曲
しきょく
名詞
標準
文例 · 用例
思ふにこの詩集が、當時の人氣に投じた由緒は、一にはその小唄風の詩曲が、通俗にも解り易く、一般の新しき興味をひいた點にあるだらう。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
この「海道東征」こそは、紀元二千六百年頌として日本文化中央聯盟の囑に應じて成した記念作であり、日本民族の物せる國民詩曲として、また信時潔氏の作曲と相俟つて、革正の先聲を掲げたものと信じ得る。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
文壇諷詩曲あゝ、面白くもない人間の名前を詩で飾る僕の運命を悲しんでくれ神が、私にこの仕事を与へ給ふた。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
それから又、さつきの少女が出てきて、こんどはショオソンの「詩曲」を、それが靜かで緩つくりした曲だけ、いかにも眞劍さうな顏つきをしながら彈き出した。
— 堀辰雄 『四葉の苜蓿』 青空文庫
……「詩曲」はそれが彈き始められたときのやうに、靜かに彈き了へられた。
— 堀辰雄 『四葉の苜蓿』 青空文庫
而して、此等の諸説を合せて、巧に之を融合し、之を醇化し、之に仏教的趣味を加えて、一篇の詩曲とせし者は、即ち謡曲作者なり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
最初にまず、ゲーテの冬のハルツ紀行の一節を取り扱った、次高音と男声合唱と管弦楽とからなるブラームスの狂詩曲が、演奏された。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
狂詩曲が終わってから、彼が対抗した知名の音楽家らの他の二曲が始まると、彼の愉快な気分はなお募ってきた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫