岩頸
がんけい
名詞
標準
文例 · 用例
「ははあ、あいつらは岩頸だな。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
」そこで大学士はいゝ気になって、仰向けのまゝ手を振って、岩頸の講義をはじめ出した。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
「諸君、手っ取り早く云ふならば、岩頸といふのは、地殻から一寸頸を出した太い岩石の棒である。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
そこでそのつまり、鼠いろの岩頸だがな、その鼠いろの岩頸が、きちんと並んで、お互に顔を見合せたり、ひとりで空うそぶいたりしてゐるのは、大変おもしろい。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
」それは実際その通り、向ふの黒い四つの峯は、四人兄弟の岩頸で、だんだん地面からせり上って来た。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
」注文通り岩頸は丁度胸までせり出してならんで空に高くそびえた。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
いつか空がすっかり晴れてまるで一面星が瞬きまっ黒な四つの岩頸がたゞしくもとの形になりじっとならんで立ってゐた。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
いくさの噂さしげければ、 蘆刈びともいまさらに、暗き岩頸 風の雲、 天のけはひをうかゞひぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫