来僕
らいぼく
名詞
標準
文例 · 用例
元来僕は、美的教養のない人間であるために、趣味といふものを殆んど持たない、美術は全く解らず、芝居も厭ひだし、寄席は尚イヤだし、活動写真といふものも、本当には面白いと思つてゐない。
— 萩原朔太郎 『ラヂオ漫談』 青空文庫
しかし従来僕の書いたものは、すべて時々の雑誌に寄せたもので、もとより連絡も体系もない、一時的の断片論にすぎないのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
とにかく僕の知る限り、従来僕の詩論に対して反対したり、挑戦的態度を見せたりした人の殆ど大部は、思想の根柢の立場に於て、悉く僕を誤解している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
「元来僕はね、一度友達に図星を指されたことがあるんだが、放浪、家をなさないという質に生まれついているらしいんです。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
近来僕ヲ喜バセタ者ノ随一ダ。
— 夏目漱石 『『我輩は猫である』中篇自序』 青空文庫
元来僕は漢学が好で随分興味を有って漢籍は沢山読んだものである。
— 夏目漱石 『落第』 青空文庫
元来僕は訥弁で自分の思って居ることが云えない性だから、英語などを訳しても分って居乍らそれを云うことが出来ない。
— 夏目漱石 『落第』 青空文庫
それと元来僕は美術的なことが好であるから、実用と共に建築を美術的にして見ようと思ったのが、もう一つの理由であった。
— 夏目漱石 『落第』 青空文庫