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烏金

からすがね
名詞
1
標準
money lent at daily interest
文例 · 用例
楢、桂、山毛欅、樫、槻、大木大樹の其の齢幾干なるを知れないのが、蘚苔、蘿蔦を、烏金に、青銅に、錬鉄に、刻んで掛け、鋳て絡うて、左右も、前後も、森は山を包み、山は巌を畳み、巌は渓流を穿ち来る。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
然にお房は、彼の財布には底が無いものと思ツて、追續々々預算以外の支出を要求して、米屋八百屋の借を拂はせたり、家賃の滯を埋めさせたり、纒ツて幾らといふ烏金の口まで拂はせた。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
その留守の間、彼は糊臭い仕事場で、法帖作りをやっているのだが、墨色に多少の変化こそあれ蝉翅搨といったところで、烏金搨といったところで再び生物の上には戻って来ぬ過去そのものを色にしたような非情な黒に過ぎない。
岡本かの子 食魔 青空文庫
在学中も、雨桐はじめ烏金の絶倍で、しばしばかいがんに及んだのみか、卒業も二年ばかり後れたけれども、首尾よく学位を得たと聞いて、親たちは先ず占めた、びきで、あおたんの掴みだと思うと、手八の蒔直しで夜泊の、昼流連。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
「金の吸口で、烏金で張った煙管で、ちょっと歯を染めなさったように見えます。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
) 馬鹿にしている、……此奴は高利貸か、烏金を貸す爺婆だろうと思ったよ。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
」「いや、」 民弥は、思出したように、室の内を※しながら、「烏金……と言えば、その爺婆は、荒縄で引括って、烏の死んだのをぶら下げていたのよ。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
これは神明町の下駄屋の婆さんが其の前年の暮、貸してある烏金を取立に往っての帰りに、宇田川町の鳥屋の前で電車に轢かれて死んだが、其の婆さんの財布には三十円の金が入っていた。
田中貢太郎 終電車に乗る妖婆 青空文庫
作例 · 標準
烏金になんて手を出したら最後だ。毎日の利息を払うだけで生活が立ち行かなくなるぞ」
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借金取りが夕方になると現れ、烏金の取り立てのために玄関先で居座っている。
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「どうしても今日中にお金が必要だったんだ。でも、烏金だったなんて知らなかったんだよ……」
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