由々しい
ゆゆしい
形容詞
標準
grave
文例 · 用例
内容は解らないが、由々しい犯罪事件が起つたと云ふことを聞いて、誰しもその詳細を知りたいと庶幾つた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
おまけに文楽が文薬となっており、東京の帝国大学を出た人にこんな人がざらにいるとすれば、ほんとうにおかしな、由々しいことだと、私は眼玉をくるくる動かして腹を立てていた。
— 織田作之助 『天衣無縫』 青空文庫
由々しい大事であった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
しかし世間では窕子の時にも目を※るやうにしてその噂をして、中にはそれをあさましいと言つてわるい方に言つたものもあるにはあつたが、大抵は大臣になる人の寵になつたのを果報に羨ましく思つたものが多かつたので、忽ちにして秋の扇と捨てられた形を世間でも由々しいものにして噂は噂を生むのであつた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
日本のファッシズムがイタリヤやドイツ、オーストリアのファッシズムと同じ現象上の規定を持っていないことは明らかで、日本に特有な根本規定がそこでも無論大切であるが、そうだからと云って、日本型ファッシズムがファッシズム一般に属するということを見逃すならば、夫は由々しい誤算である。
— 戸坂潤 『唯物論とファッシズム』 青空文庫
でもまあ、こんな時、誰が廻しているのでしょうねえ」 朝枝の不審は、それ以上の動作には出なかったけれども、彼女が去った後の室内は、沈黙の中で凝と虚空から見つめているものがある気がして、なにか由々しい怖ましげな力が、ぞくぞくと身の上に襲いかかってくるのを感じた。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
それは沈黙のなかを、虚空から凝っと見詰める眼があるような気がして、なにか由々しい怖ろしいものがぞくぞくと身のうえに襲いかかってくるような感じだった。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
実に由々しい問題だと思います」 こう言って教師は手垢で汚れた大きい西洋封筒を校長の卓上に載せた。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
作例 · 標準
今回の事件は、由々しい問題だ。
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由々しい事態になる前に、対策を講じるべきだ。
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その発言は、由々しい結果を招くだろう。
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