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ドブ板

どぶいた
名詞
1
標準
boards covering a ditch (drainage, sewage, etc.)
文例 · 用例
小路のドブ板を拾いながら、足は何度も躓いた。
小林多喜二 工場細胞 青空文庫
というのは、露地のように細い路が軒下を縦横に通じ、歩く度に、ばたんばたんとドブ板が撥返って、すえたような、一種異様な臭気が、何かしら、胸に沁みいるようにあたりに罩っていたからであった。
蘭郁二郎 腐った蜉蝣 青空文庫
ドブ板になったのもある。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
地帯一帯を蔽う、くぬぎ林は、ハヤシの如くしずまりかえっているし、はき溜を置いてあるでなし、ドブ板があるでなし、リーヤ・カーが置きっ放しになっているではなし、ましてやネオンサインも看板もない。
海野十三 第四次元の男 青空文庫
しかし僕なんかはこれを大ざつぱに絵草紙屋で通してゐましたが、僕の家の裏手からは小路が細く曲りくねつてこの大平のわきへ抜けられるやうになつてゐて夏などはこのドブ板を敷いた高い家と家との間の小路がいとゞ涼しく、大平は真黒な巌丈な土蔵造りですし、ぼくの家は煉瓦作りです。
木村荘八 私のこと 青空文庫
窓の下は相当幅の広いドブ板になつてゐて、大ドブが元柳町を走つて両国橋の袂の義太夫の新柳亭のところまでずつと抜けてゐます。
木村荘八 私のこと 青空文庫
ある時ぼくがしよざいなさに中の間の窓からぼんやりこのドブ板を見てゐますと、雨がパラパラと来て丁度通りかゝつた、臼を車にのせたカンカチ団子屋が、暫時軒下に雨やどりをしてゐたけれども、なかなかやまないのを見て、荷物を置いたなり、すたすた尻つぱしよりで何処かへ駈けて行きました。
木村荘八 私のこと 青空文庫
十月になったばかり、街々から霧が湧いて、長屋もドブ板も、生け垣も、妙に物々しく見える本郷の一角、開けておいたらしい裏木戸を押して、やや広い庭へ入ると、霧でぼかされた土蔵の壁を手捜りに、その庇の蔭へスルリと入りました。
密室 銭形平次捕物控 青空文庫
2
標準
grassroots (e.g. campaign)