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破墨

はぼく
名詞
1
標準
文例 · 用例
油絵は色の判断、雪舟は破墨の判断、彫刻は腕力の判断でありましょう。
小出楢重 楢重雑筆 青空文庫
あるいは日本絵の下絵や鳥羽僧正の鳥獣戯画やその他|雪舟の破墨山水に到るまでも素描といえばいえるものである。
小出楢重 油絵新技法 青空文庫
死んだ外狩素心庵は小杉さんが水墨の仕事に麻紙を愛用するについて、一方その効果を認めながらも、一方その欠点を衝き、一頃小杉さんがよく破墨を麻紙のザラ目の紙面(つまりそこに抄き込まれた麻の繊維)につゝかけて、絵の「味」を出す手法を採つたことがある。
木村荘八 小杉放庵 青空文庫
宋元の山水画 支那では唐から宋、宋から元と、南宗の水墨山水がさかんに描かれ、上代の堅緻な描線が、はばをもった豊かなものとなり、墨が色彩の役を兼ねて、破墨山水の形式も生まれ、山水画は全く独立して絵画の主流をなした。
中村清太郎 ある偃松の独白 青空文庫
一見、雲のようにしか見えないが、よく見ると、破墨山水の図であった。
円明の巻 宮本武蔵 青空文庫
わずかに横物の破墨一、二点が真筆として伝わっているだけである。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫
雁刷毛というのは、破墨などの大きな落墨をする際に、雁の尾バネを四、五枚重ねたそれを、刷毛代りに用いたもので、特に矢野雲谷派の雁刷毛といったものだそうである。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫
破墨一掃のあの調子でなく描線は一筆一筆慎重に引かれ、面貌や毛髪などにはかなり密な筆がつかわれている。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫