急航
きゅうこう
名詞
標準
文例 · 用例
再び、英米、殊に米国が正面から之に反対し、各国はそれぞれ軍艦をアピアに急航させて、事態は更に緊迫した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
マノノ島へ急航したビックフォード艦長は三時間の期限付で降服を促した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
船艙の覆いにまで黒人植民兵を満載して仏領アフリカから急航しつつあった運送船が、アルジェリアの海岸近くでドイツの潜航艇に遣られている。
— 牧逸馬 『戦雲を駆る女怪』 青空文庫
山風は直ちに隊列を離れて、旗艦陸奥に向けて急航して行った。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
この日は、実にワーナー博士が水戸のために海底より救い出され、気息奄々たる身体をサンキス号の船上に移したその翌朝のことで、当時サンキス号はアイスランド島のオルタ港へ急航の途中にあり、突然大統領からの暗号電報に接した次第であった。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
これより、まさしく目的の終航点たるノールカップに向かいて急航す。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
また辻々のはり札で軍艦四十|隻が大阪から五十万|石の米を積んで急航する、というふうな報知をよむと全身に嬉しさの身ぶるいが走った。
— 和辻哲郎 『地異印象記』 青空文庫