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金蔓

かねづる
名詞
1
標準
文例 · 用例
じきに解る」「ははあ左様でございますか」「わしは金蔓をなくしてしまった――源女殿を見失ってしまったので、秩父にいる必要がなくなってしまった。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
うっかり明るみへ出ると、縛られるのは出羽屋ばかりでなく、その上、大事な金蔓がなくなるからな」「笄に桝の寸法書を入れたのは?
お民の死 銭形平次捕物控 青空文庫
島田と井上孝兵衛は妻をもち、松屋は絵草紙屋を始めたという、相変らず人の好い笑い方で、「なにしろおふくろに死なれちゃいましてね、金蔓が切れちまったもんだから、商売するんならと、親父が云うのを幸いにね」 そんなことを云って頭を掻いた。
山本周五郎 おれの女房 青空文庫
「しくじったな、柿崎」と六郎兵衛は自分に云った、「いいやつらしかったじゃないか、どうして怒らせたんだ、うまくやれば金蔓になったかもしれないのにさ」 暫く黙っていて、自分で自分の心の中をみつめるように、じっと頭を垂れ、やがてゆっくりと首を右へ左へと振った。
第四部 樅ノ木は残った 青空文庫
金権政治の金蔓を絶つためにはこれもやむをえないのだと北槻中尉らは言うが、俺は奴らの積悪に対してこれは当然のことだと考える。
高見順 いやな感じ 青空文庫
……向うにすれば、大事な金ヅルの水の手を、一囚人の武松如きに断たれたんだから、戦法の巻き返しとして、今度はおまえさんの生命を断ちにかかったわけだよ」 こう聞かされ、初めて、「おれは、馬鹿だった」 武松は独り頭を叩いた。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
金ヅルを」 ムーアが応えて、「そんなことはしない。
THE ROMANCE OF THE SECRET SERVICE FUND 諜報部秘話 青空文庫
最終幕の演技まで待て」「キミの金ヅルのようだな」「舞台に出ずっぱりだ。
THE ROMANCE OF THE SECRET SERVICE FUND 諜報部秘話 青空文庫