断申
だんさる
名詞
標準
文例 · 用例
次年に蘭軒に与へた書に、「君公御入国に而一度めされ候時病気に而御断申上候、其のち又めされ御居間にて御酒頂戴、かへりには御盃、筆墨箋、たばこ入をいただき候、十二月廿二日也」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
御手のし頂戴は相すみ、又御目通に出よとのこと、さむさはさむし、腹はつかへる、御断申帰候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
遠方竹輿など被下候には及不申、此儀は堅御断申上候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
尚以竹輿之事はくれ/″\も御断申上候也。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
あなたはわたくしを信ぜないで、わたくしの言附を守らないのですから、此上は療治をお断申します。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
のみならず、このために帰国の日もおくれ、飛騨行きまで延び、いろいろ心にかかることばかりであるがこれもやむを得ない、このまま帰国は許されないから裁断申し渡しの日が来るまでよろしく留守居を頼むとも言い送った。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
恭順の顔を見ると、半蔵は裁断申し渡しの日の待ちどおしいことを言い、その結果いかんではせっかく彼を懇望する飛騨地方の人たちが思惑もどうあろうかと言い出す。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
四 裁断申し渡し番付の写し信濃国筑摩郡|神坂村平民当時|水無神社宮司兼中講義青山半蔵その方儀、憂国の過慮より、自作の和歌一首録し置きたる扇面を行幸の途上において叡覧に備わらんことを欲し、みだりに供奉の乗車と誤認し、投進せしに、御の車駕に触る。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫