様誰
ようだれ
名詞
標準
文例 · 用例
「善蔵、貴様誰かと駐在所へ行って来う。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
後藤新平は母の棺の前に羽織、袴で端座して、弔客のあるごとに、両手をついて、「母上様誰それがきてくれました」と報じて、涙をこぼしたということだ。
— 倉田百三 『女性の諸問題』 青空文庫
何しろあれの親も、盗人じやあないが、お金を遣ひ込んで這入つたんだといふからね』 折しも次間に人の気配、奥様誰ぞと声かけたまへば、大村でござるといふ声の、噛付くやうに聞こへしにぞ、さてはと奥様お奥へ逃入りたまふに、三もとつかは流しもとへ退らむとしての出合頭、ぬつと入来る一郎に突当られてアイタタタタ。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫