尽き
つき
名詞
標準
文例 · 用例
しかしながら概念的分析の価値は実際的価値に尽きるであろうか。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そして最後の弾が尽きた時に、彼女は自分の額のコメカミから、ぬるぬるとして赤いものが、糸のように引いてくるのを知った。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
そこで仏陀やショペンハウエルの教える通り、宇宙は無明の闇夜であって、無目的な生命意慾に駆られながら、無限に尽きない業の連鎖を繰返しているところの、嘆きと煩悩の娑婆世界に外ならない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
そしてこの二者の議論が尽きない限り、芸術上における二派の論争も止まないのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そして道徳や正義感に燃え立ってる時、或は宗教的な高い気分になってる時、すべて人生は意味深く、汲めども尽きないものに感じられる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
故に詩の本質とするすべてのものは、所詮「夢」という言語の意味に、一切尽きている如く思われる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そしてあらゆる原則は、常に「反動」の一語に尽きている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ち或る人々は、俳句を以て単に象徴主義の徹底した表現と解しており、自然に於ける真実の像を捉え、物如の智慧深い描写をすることで、表現の本意が尽きると考えている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫