惣代
そうだい
名詞
標準
文例 · 用例
伊作は一晩親族の惣代といふ名目で前條の掛合をした。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
山下老人を訪ね、借りたい妙青寺の畠を検分する、夜、ふたゝび同道して寺惣代の武永老人を訪ねて、借入方を頼んだ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
今日は寺惣代会が開かれる日だ、そして私に寺領の畠を貸すか貸さないかが議せられる日だ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
朝、宿の主人が、昨夜の寺惣代会では、私の要求は否定されたといふ、私はしみ/″\考へた、そして嫌な気がした、自然と人間、個人と大地。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
T惣代を通して、地代として、金壱円だけ妙青寺へ寄附した(賃貸借地料としてはお互に困るから)。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
付添役二人、宿方|惣代二人同道の上ともある。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
木曾路に多い栗の林にぱらぱら時雨の音の来るころには、やがて馬籠から行った惣代の一人、桝田屋の相続人小左衛門、それに下男の佐吉なぞと共に、一同連れだって福島からの帰路につく人たちであった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
二人はかつて吉左衛門らの退役と隠居がきき届けられた日に、同じく木曾福島の代官所からの剪紙(召喚状)を受け、一方は本陣問屋庄屋三役青山吉左衛門|忰、一方は年寄兼問屋後見役小竹金兵衛忰として、付き添い二人、宿方|惣代二人同道の上で、跡役を命ぜられて来たあれ以来の間柄である。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫