牝羊
ひんよう
名詞
標準
文例 · 用例
死者を納れる石棺のおもてへ、淫らな戯れをしている人の姿や、牝羊と交合している牧羊神を彫りつけたりした希臘人の風習を。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
炭鑛の底深く熱帶の植物茂り、牝羊の一群、鐵橋を過ぎ、牡の羊は悲しげに廣間をさして入り來りぬ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
それから、生きた牝牛六頭と牡牛を二頭、それから牝羊六頭と牡羊二頭を、これらは国へ持って帰って、飼ってみようと思いました。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
牝羊は鑢のような音を立てて食っている。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
どうして、しばらくの間、子供の世話をほかの牝羊にさせないのさ」「あっちで断らあね」 なるほど、小屋の隅々から、母親たちの啼き声が交錯し、授乳の時刻を告げている。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
で、その手をパジョオルが見てないうちに、牝羊の背中へこすりつけた。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
牝羊が一匹、後に残っていると、それは彼の責任である。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
之に反してトロイアの軍は豐かの村人の獸欄の中、數知れぬ牝羊――乳を搾られて、立つ時兒らの聲を聞き、絶えずも叫び鳴く如し。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫