痰唾
たんつば
名詞
標準
sputum
文例 · 用例
ペピイは生涯|大酒を飲み通したので、その飲んだ丈の酒の利足を痰唾にして、毎日大地に払ひ戻すのかと思はれる。
— GREISE 『老人』 青空文庫
哲学者はそれには何とも答へないで、いきなり痰唾を富豪の顔に吐きかけた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
それをお鉄は執念深くも、足蹴にして、痰唾まで吹掛けた。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
文治は静かに太刀を抜放ち、 文「さア大伴氏、其許は舅の敵の其の上に、よくも此の文治が面部に疵を負わし、痰唾まで吐き掛けたな、今日こそ晴れて一騎討の勝負、疾く/\打って来い」 蟠龍軒はぶる/\総身に震いを生じ、すらりと大刀抜くより早くお町の方を目がけて一太刀打込みました。
— 三遊亭圓朝 『後の業平文治』 青空文庫
そう思うと私は、カッとお宮の横着そうな面に唾を吐きかけて、横素頬を三つ四つ張り飛ばして、そのまま思いきろうと咽喉まで出しかけた痰唾をぐっと押えてまた呑み込み、いやいや今ここでお宮を怒らして喧嘩別れにしてしまうとこれまでお宮にやっている手紙を取り戻すことが出来ない。
— 近松秋江 『うつり香』 青空文庫
十や十一の少年は決して痰唾を吐かない、体が小さいからよごれ物もたまつてゐないのだと思はれる。
— 片山廣子 『入浴』 青空文庫
こいつはおれの痰唾を顔につけたまま、チェルケス女を迷わしに出かけようとしているんだ!
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
……云い難い事なんですが、今朝、師匠が井戸端で、顔をお洗いになった後、ひょいと流して見ると、師匠の吐いた痰唾の中に、赤いものが交っていました』『……ム。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫
作例 · 標準
風邪がひどく、朝から痰唾が絡んで声が出しにくい。
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医師は患者に、症状を詳しく知るために痰唾の検査を依頼した。
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たばこを吸う人は、しばしば痰唾の量が増えると言われている。
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