一足先
ひとあしさき
名詞
標準
(a) step ahead
文例 · 用例
――この男は甞て心的活動の出発点に際し、純粋に自己自身の即ち魂の興味よりもヴァニティの方を一足先に出したのです。
— 中原中也 『小林秀雄小論』 青空文庫
風起る、駆け戻って朝飯を済まし、善作が後始末をしている間、一足先へ出立する、奥常念に向おうとて。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
村のものらもかれこれいうと聞いてるので、二人揃うてゆくも人前恥かしく、急いで村を通抜けようとの考えから、僕は一足先になって出掛ける。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
村の奴らに逢うのがいやだから、僕は一足先に出て銀杏の下で民さんを待っていたんでさア。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
その意味は、僕がだれより早く、一足先に登つて行つては、また砂の山をすべり落ち、いつも最初の同じ地位から進むことのできない人間だといふのである。
— 萩原朔太郎 『室生犀星君の人物について』 青空文庫
)」十九「(はい、辻の手前で富山の反魂丹売に逢いましたが、一足先にやっぱりこの路へ入りました。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
一足先へ駈出して、見覚えた、古本屋の戸へ附着いたが、店も大戸も閉っていた。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
渠は一足先なる方に悠々と羽づくろいす。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
作例 · 標準
競合他社に一足先を行くため、常に新しい技術を追求している。
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彼はいつも時代の流行を読んで、一足先のトレンドを作り出す。
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発表会では、最新モデルの情報を一足先に公開した。
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