迥
迥
名詞
標準
文例 · 用例
迥にわたくしに優った済勝の具を有していた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
齢は保より長ずること七、八歳であるのに、級の席次は迥に下にいた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
それでも冬になって、煖炉を焚いて、戸を締め切っている時よりは、夏のこの頃が迥かにましである。
— 森鴎外 『あそび』 青空文庫
陸軍で極めている一人一日精米六合というのを迥に超過している。
— 森鴎外 『鶏』 青空文庫
しかし『根本説一切有部毘奈耶雑事』に、女も蛇も多瞋多恨、作悪無恩利毒の五過ありと説けるごとく、何といっても女は蛇に化けるに誂え向きで、その例|迥かに男より多くその話もまたすこぶる多趣だ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
アーズアンいわく、モセスの書に拠ればフリギヤ人等より迥か前エジプト人が戦車を用いたが、馬幾疋附けたか知れずと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
が、『リグヴェダ』既にアスヴィナウが赤き翼ある馬して海中よりブフギウスを拯い出さしむとあれば、釈尊出生より迥と前から翼ある馬の譚がインドにあったのだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
そのごとく声聞や縁覚よりは菩薩|迥かに功徳殊勝なりとし、観音救世の績殊に著しいから、前述五百商人を救うた天馬などをその化身とし、追々馬は皆観音の眷属としたのじゃ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫