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金鞍

きんあん
名詞
1
標準
文例 · 用例
ふるさとを焼野のはらとかへり見て末もけぶりの波路をぞゆく     三 最後鳳闕の礎空しく残りて、西八条の余燼、未暖なる寿永二年七月二十六日、我木曾冠者義仲は、白馬金鞍、揚々として、彼が多年、夢寐の間に望みたる洛陽に入れり。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
らんらんたる日輪の半身が、白馬金鞍の若武者のように、東の雲をやぶってあらわれた。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
と――伊那丸が、「ごめん――」 と、目礼をして、まッ先に、白駒の金鞍にヒラリと乗る。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
廻廊の下には、日ごろ見覚えのある白馬に見事な金鞍がすえてある。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
林師範だぞ」「豹子頭か」と、小声をかわしていたと思うと、たちまち、どどどっと階段を降りて、高御曹司を、白馬金鞍の上に奉じ、まるで落花を捲いた埃のように逃げ去った。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
同門の友が宋朝廷の禁軍に臨み、白馬金鞍を並べるなどの日がもしあったら、そいつあ、どんなに愉快だろうな」「さ、本丸へ通ってくれ。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
宋朝廷に時めく高の従兄弟とあれば、白馬金鞍で京師の夕風を追って遊ぶも、廟に立って大臣を欲するも、自由だろうに、なぜか彼は、それを求めない。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
しかしまた、それらの一族門葉の車駕金鞍と共に、韮崎新府へ移されて行く夥しい重器珍宝、軍需の資材などが、蜿蜒何里のあいだ、牛車や車輌の列になって流れ行くのを見ると、「甲州はまだ強国だ」 と、意を強うせずにいられなかった。
第六分冊 新書太閤記 青空文庫