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浦風

うらかぜ
名詞
1
標準
sea breeze
文例 · 用例
誰が対手に成るものか、黙って動かす団扇の手は、浦風を軒に誘って、背後から……塩花塩花。
泉鏡花 浮舟 青空文庫
源氏の弾く琴の音が浦風の中に混じってほのかに聞こえて来た時、この寂しい海べと薄倖な貴人とを考え合わせて、人並みの感情を持つ者は皆泣いた。
須磨 源氏物語 青空文庫
浦風やいかに吹くらん思ひやる袖うち濡らし波間なき頃 というような身にしむことが数々書かれてある。
明石 源氏物語 青空文庫
明石ではまた秋の浦風の烈しく吹く季節になって、源氏もしみじみ独棲みの寂しさを感じるようであった。
明石 源氏物語 青空文庫
そのころ仲たがいをしていた尾崎紅葉さえ、宛名を、蝴蝶殿へとした公開状で、かくすべき雪の肌をあらはしてまことにどうも須磨の浦風と、一首ものしたように、それには挿絵に、渡辺省亭の日本画の裸体が、類のないことだったので、アッといわせもしたのだった。
長谷川時雨 田沢稲船 青空文庫
二、瀬田の長橋打渡り、近江路や、まのゝ浦風身にしみて、こちや草津、石部の水口へ。
木村荘八 東京の風俗 青空文庫
)  発英蘭到愛蘭舟中作(英蘭を発って愛蘭に至る舟中の作)浦風晩来静、雲断月如環、船去汽烟起、忽埋英北山。
井上円了 南半球五万哩 青空文庫
辛い別れをしてきた千鳥は、我ら親子、共々に、このような最期を遂げようとしているとは、夢にも知らず、今頃独り明石の浦風にでも当たっていることでしょう。
藤野古白 人柱築島由来 青空文庫
作例 · 標準
例句