末葉
うらば異読 うれは
名詞多音語
標準
end leaves
文例 · 用例
それを心臓の方へ導かうとする、つまりより流動的にしようとして、十九世紀末葉は「暗示」といふ言葉を新しく発見したのだつたが、それはやがて皮膚感覚ばかりの、現に見る文明と堕してしまつた。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
なかば黄いろくなかば緑な林の中に歩いていると、澄みわたった大空が梢々の隙間からのぞかれて日の光は風に動く葉末葉末に砕け、その美しさいいつくされず。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
特に上古から文芸復興期にかけ、全盛の栄華を尽した叙事詩は、十八世紀末葉以来|漸く人々に疎外され、最近に至って全く影の薄いものになってしまった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
昔にあっては見る影もなく、叙事詩や劇詩の繁栄の影にかくれて、卑陋な賤民扱いにされていた小説等の散文学が、最近十八世紀末葉以来、一時に急速な勢力を得て、今や却って昔の貴族が、新しい平民の為に慴伏され、文壇の門外に叩き出された。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
然るに詩壇に於ては、特にこの観念を意識的に旗号した一派のものが、十九世紀末葉の仏蘭西詩壇に現われたので、世人は特に彼等を象徴派の詩人と呼んでいる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
西洋に於て、始めて象徴主義が意識的に自覚されたのは、最近十九世紀末葉のことであった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ウム、如何にも、いやしくも将門、刹帝利の苗裔三世の末葉である、事を挙ぐるもいはれ無しとはいふ可からず、いで先づ掌に八箇国を握つて腰に万民を附けん、と大きく出た。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
素より生死の際に工夫修行をつみたる僧なれば恐ろしとも見ず、円位と呼ばれしは抑何人にておはすや、と尋ぬれば、嬉しくも詣で来つるものよ、我を誰とは尋ねずもあれ、末葉吹く嵐の風のはげしさに園生の竹の露こぼれける露の身ぞ、よく訪ひつるよ、と聞え玉ふ。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
作例 · 標準
例句