綴り合わせ
つづりあわせ
名詞
標準
文例 · 用例
着物は狼や羊や熊の皮を綴り合わせた旃裘。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
大判物、中判物、その大小はいろいろあるが、要するに、似顔絵を小さくして綴り合わせたようなもので、歌舞伎双六はどうしても十銭以上、上等は二十銭、三十銭、五十銭ぐらいの物もあった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
それ等の書物の中から必要に随って文句や意味を選み出しては綴り合わせ、綴り合わせては拾い出して、恰も一個人の意見であるかのようにして研究を進めて行ったものに過ぎませぬ。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
一間に閉じこもって破れて落ちる文殻を綴り合わせているどころの話ではなく、彼は毎日のように顎髯をしごき乍ら、赤耀館へ憎々しい姿を現わしました。
— 海野十三 『赤耀館事件の真相』 青空文庫
そんなことを、いろいろ綴り合わせて考えてゆくと、若しやという疑惑が、なんだか本当にそうあったらしく思われて来るのであった。
— 海野十三 『仲々死なぬ彼奴』 青空文庫
……で、わしは先刻からこの三十文字を、いろいろに考えて綴り合わせてみたが、こう綴るのが正しいらしい……ともかくも意味をなすよ『淀屋の財宝は代々荏原屋敷に有りて、飛加藤の亜流守護す』と、なるのだからの」「飛加藤の亜流とは何でしょう?
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
芸術理論や美学体系はこれを縫い合わせたり綴り合わせたりするだろう。
— 戸坂潤 『クリティシズムと認識論との関係』 青空文庫
どうかすると、このものを綴り合わせて浴衣として着用し、街道へ押出すものさえあるのです。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫