浅葱色
あさぎいろ
名詞
標準
pale blue-green
文例 · 用例
桜山の背後に、薄黒い雲は流れたが、玄武寺の峰は浅葱色に晴れ渡って、石を伐り出した岩の膚が、中空に蒼白く、底に光を帯びて、月を宿していそうに見えた。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
古都の空は浅葱色に晴れ渡っている。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
」 と汚い病苦の冷汗に……そよそよと風を恵まれた、浅葱色の水団扇に、幽に月が映しました。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
土人の着る浅葱色の外套のような服で、裾の所がひっくり返っているのを見ると、羊の毛皮が裏に附けてある。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
その上に長い髪をうねらせて、浅葱色の着物の前が開いて、鼠色によごれた肌着が皺くちゃになって、あいつが仰向けに寝ていやがる。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
ちょうど浅葱色の袷に紋の染め抜いてある辺である。
— 森鴎外 『佐橋甚五郎』 青空文庫
一体に囚人が男も女も民家に見る労働者よりも身綺麗に感ぜられたのは、その一定した浅葱色の囚人服のためであらう。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
その頃の美術学校の制服というのはちょうど王朝時代の着物のような、上着は紺色の闕腋で、頭には折烏帽子を被り、下には水浅葱色の段袋を穿くという、これはすべて岡倉覚三先生の趣味から来たものであったが、どうも初めそれを着るのが厭で気羞かしくて往来を歩けないような気がしたのであった。
— 高村光太郎 『美術学校時代』 青空文庫
作例 · 標準
浅葱色の例文
ウィキペディア
浅葱色(あさぎいろ)とは、ごく薄い藍色のことである。また、現在は明るい青緑をこう呼ぶこともある。
出典: 浅葱色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0