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朝もや

あさもや
名詞
1
標準
morning mist
文例 · 用例
) 話に聞いた振袖新造が――台のものあらしといって、大びけ過ぎに女郎屋の廊下へ出ましたと――狸に抱かれたような声を出して、夢中で小一町駆出しましたが、振向いても、立って待っても、影も形も見えません、もう朝もやが白んで来ました。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
朝もやはり心中客とはどうしても思わないようでした。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
朝もやはり夢をみた筈だった、が、田中氏は今更夢のことを気にしてはゐなかった。
原民喜 青空文庫
「また何かお前が大将の気に障ることでも言ったんじゃないか」 小野田は昨夜も自分たちの寝室にしている茶の室で、二人きりになった時、そう言ってお島を詰ったのであったが、今朝もやっぱりそれを気にしていた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
誰でもいいから約束する人を見つけてくれと今朝もやつて来ました」ブローカーは慎重さうな顔つきで更につけ加へた。
原民喜 災厄の日 青空文庫
朝もやっぱりいつもの通り憂鬱なまじめな顔をしながら、黒い逞ましい両腕を悠々とまくり上げて、妾をヤンワリと抱き上げてくれた。
夢野久作 ココナットの実 青空文庫
その朝もやはりかう云ふ伝で、愈鐘が鳴る間際まで、見晴しの好い二階の廊下に※徊してゐたのである。
芥川龍之介 あの頃の自分の事 青空文庫
しかしイシカリ川の水は、朝もやの底にとぎれとぎれに灰白色に光っていた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
作例 · 標準
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