行く立て
ゆくたて
名詞
標準
文例 · 用例
」「そんなことは……」と彼はそれとなくおしのけて、「七郎丸」に関するゆくたてを熱弁をもって吹聴した。
— 牧野信一 『吊籠と月光と』 青空文庫
其で、今日晝の程、奈良へ向つて、早使ひを出して、郎女の姿が、寺中に現れたゆくたてを、仔細に告げてやつたのである。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
其で、今日昼の程、奈良へ向つて、早使ひを出して、郎女の姿が、寺中に現れたゆくたてを、仔細に告げてやつたのである。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
其で、今日昼の程、奈良へ向って、早使いを出して、郎女の姿が、寺中に現れたゆくたてを、仔細に告げてやったのである。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
ほんとに旅ほど気晴らしなものはございません、お嬢様のお気に向くかどうか、それは存じませんが、おすすめ申すだけはおすすめしてみましょう」 こういうふうに答えて、お角は、お銀様に向い、一通りのゆくたてを話した後に、改めて、それとなく父の希望を、自分の希望として、お銀様に旅の誘いをかけてみました。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それでなくとも北条の喜平についちゃ、私も前々から同じ無職のゆくたての上で、少しばかりしなきゃならねえ挨拶があるんだ。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
垢離場四年間(それほど連続的にその第一流の寄席は圓朝一人を出演せしめたのだった)の長期出演が、いつしか二人の仲に花咲かせ、実を結ばせるゆくたてはとなったのだった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
ひとをとおさず、自分でじかに公郷とのゆくたてを話したが、それは二人のあいだに感情の親しい黙契がある証拠ではないか。
— 山本周五郎 『落ち梅記』 青空文庫