私撰
しせん
名詞
標準
文例 · 用例
史通に魏時京兆魚豢私撰魏略。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
要するに、欽定・私撰に拘らず、本朝の歴史と言ふ用語例に入る様になつたものらしい。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
また平子君新発見の補闕記の問題にしたところで、この書がよしや信ずべき古書であるとしても、何分それは日本紀以後のものであり、ことに民間の一私撰である以上、むしろその方が誤りであるとして論ずる事も容易である。
— 喜田貞吉 『法隆寺再建非再建論の回顧』 青空文庫
これは本来勅によって撰んだのでなく、ほぼ成るに及んで擬勅撰の仰せを賜わったので長く私撰集として扱われたが、吉野朝が正統である上は、勅撰に擬する綸旨を下された歌集は、勅撰集に准じて扱うのが至当だと思う。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫