恵送
けいそう
名詞
標準
文例 · 用例
この雑誌の、八月上旬号、九月下旬号、十月下旬号の三冊を、私は編輯者から恵送せられたのであるが、一覧するに、この雑誌の読者は、すべてこれから「文学というもの」を試みたいと心うごき始めたばかりの人の様子なのである。
— 太宰治 『困惑の弁』 青空文庫
小田氏にも、「魯迅伝」という春の花のように甘美な名著があるけれども、いよいよ私がこの小説を書きはじめた、その直前に、竹内好氏から同氏の最近出版されたばかりの、これはまた秋の霜の如くきびしい名著「魯迅」が、全く思いがけなく私に恵送せられて来たのである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
その雑誌は、僕のところにも恵送せられて来ていたのであるが、それには僕の小説を、それこそ、クソミソに非難している論文が載っているのを僕は知っているのだ。
— 太宰治 『眉山』 青空文庫
昨日は又、創作、『ほっとした話』一篇、御恵送|被下厚く御礼申上候。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
正岡容君から世事画報臨時増刊の新吉原画報といふ雑誌をこのためにわざわざ恵送された。
— 木村荘八 『刎橋の受け台について』 青空文庫