心する
こころする
動詞-サ変-する動詞-自動詞
標準
to take care
文例 · 用例
何故ならば、無勢であるために多勢にとつて覗き見ること難きものを窘めることはまた、芸術側が面白い故に面白いものだけを関心するのに相似し平行してゐる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
茲で一寸序でに述べたいことは、「さうか、では悪意の仕業とも見えることがあつても、関心するには及ばないのだな」と考へ勝ちな人々が少くはない。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
だが、いよいよ、では詩をやらうかと決心するためには、詩の限界を見定めてからでなくてはならぬと思ふのであつた。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
だが、それが此の世といふものなんで、其処に我等は生きてをり、それは任意の不公平ではなく、それに因て我等自身も構成されたる原理であれば、然らば、この世に極端はないとて、一先づ休心するもよからう。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
午後四時にはもう三代吉の父親の辰五郎が白米、薩摩芋、大根、茄子、醤油、砂糖など車に積んで持って来たので少し安心する事が出来た。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
米国講演の旅から帰った時新聞記者に話したという我学界への苦言にも、日本の学者が慢心するのを心配している心持が十分に酌み取られる。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
只予の性質として人の子とあるものが只自己一身の功業にのみ腐心するは不都合である、両親を見送っての後ならば、如何なることを為すとも自己の一身は自己の随意に任せてよいが、父母猶存する間は父母と自分との関係を忘れてはならぬ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
こんな目の子勘定をして紳士淑女の辛抱強いのに感心する一方では自分でこの仲間にはいろうという勇気を沮喪させていた。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫