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こめかみ

こめかみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
額の脂で手が辷りさうなので直ぐにそれはこめかみに当て換へられた。
中原中也 医者と赤ン坊 青空文庫
それこそ、まるで滝のよう、額から流れ落ちる汗は、一方は鼻筋を伝い、一方はこめかみを伝い、ざあざあ顔中を洗いつくして、そうしてみんな顎を伝って胸に滑り込み、その気持のわるさったら、ちょうど油壺一ぱいの椿油を頭からどろどろ浴びせかけられる思いで、老博士も、これには参ってしまいました。
太宰治 愛と美について 青空文庫
始終談笑しているのが巡査と人夫で、医者はこめかみのへんを両手で押えてしゃがんでいる。
国木田独歩 窮死 青空文庫
それから後に気を付けて見ると同年輩の友人の中の誰彼の額やこめかみにも、三尺以上|距れていてもよく見えるほどの白髪を発見した。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
阿呆やな」 言いながら、いつもは奥の長火鉢の前で、頭痛膏をこめかみにはりつけた蒼い顔で、置物のようにぺたりと坐りこんでいる御寮人が、思いがけずいそいそと出て来て、「――よう来てくれはりました。
織田作之助 わが町 青空文庫
自分は子供の時から、あれを見るとぞっと寒気がして、そして自分の頬からこめかみへかけて、同じような毛が生えているような気がして、思わず頬をこすらないではいられない。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
こめかみに貼った頭痛膏にかかるおくれ毛をなでつけながら、自分のほうを向いたが、軽くうなずいて片頬で笑った。
寺田寅彦 竜舌蘭 青空文庫
いろんな事を考えて夜着の領をかんでいると、涙が目じりからこめかみを伝うて枕にしみ入る。
寺田寅彦 竜舌蘭 青空文庫
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こめかみ は、側頭部のうち目の上と耳の上の中間点にあたる領域である。テンプルとも。

出典: こめかみ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0