檀那寺
だんなでら
名詞
標準
one's family temple
文例 · 用例
私は檀那寺の和尚の、それも隱居したのかと思ひました。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
その晩は、鶴谷の檀那寺の納所だ、という悟った禅坊さんが一人。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
――夜のあけ方には、派出所の巡査、檀那寺の和尚まで立ち会わせるという狂い方でございまして。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
何だか、薄気味の悪いような、横柄で、傲慢で、人を舐めて、一切心得た様子をする、檀那寺の坊主、巫女などと同じ様子で、頼む人から一目置かれた、また本人二目も三目も置かせる気。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
海に沈みまする覚悟につき、冥土に参る心得のため、檀那寺の和尚が授けましたのでござります。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
山門を仰いで見る、処々、壊え崩れて、草も尾花もむら生えの高い磴を登りかかった、お米の実家の檀那寺――仙晶寺というのである。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
しかるに例の一村一社制でこの社を潰さんとせしより、村の小学校長津村孫三郎と檀那寺の和尚浮津真海と、こは国体を害する大事とて大いに怒り、百七、八十人徒党して郡役所に嗷訴し、巨魁八人収監せらるること数月なりしが、無罪放免でその社は合祀を免れたり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
その前に、渠は母の実家の檀那寺なる、この辺の寺に墓詣した。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫